突然 Sexy Zoneにハマりましたブログ

2018年12月〜 Sexy Zoneにハマりました

菊池風磨くん主演「ハムレット」に行ってきました

ハムレット行ってきたぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

www.hamlet2019.jp


幸運にも一般発売が繋がりチケットを取ることができたので、英文学科卒のマリウス担と一緒に観劇してきました。
ジャニーズの舞台、果たしてどんなもんだろうと思って行ったのですが、よかった!
ハムレット殿下が大変麗しく。葛藤し苦悩する姿も、民に慕われる姿も、気が狂った姿も素敵で、間違いなく気高く誇り高いデンマーク王子ハムレット殿下がそこにいらっしゃいました。
4時間ほぼ出ずっぱりで難解な言い回しのセリフばかりで感情の振れ幅も大きい役で本当に大変だろうなと思ったけれど、風磨くんが本来持っているインテリさとか、言葉巧みなところとか、友達が多いところとか、内面の複雑な悩みとか、彼の生き様にバッチリハマって当たり役だなあと思った。ハムレットの年齢については各場面のセリフから推察するところ諸説あるようですが、「ドイツの大学に遊学中」というところから、わたしは24歳の風磨くんのハムレットが年齢的にも等身大のリアルなハムレットのような気がしました。風磨くんには理想を追い求めるがゆえの青臭い葛藤がよく似合う。
チケットは貴重だとは思うのですが、行くかどうか迷っている方は一度は行くべき。あのキャパで4時間もずーっと風磨くんを見ていられる機会なんて今後なかなかないかもしれないなあ。
すごく集中して見入ってしまったので、終わったあとは脳みそが心地よく疲れていて、古典っていいなあと思いました。もう一回みたいなー!

予習

シェイクスピア物語 (岩波少年文庫)

シェイクスピア物語 (岩波少年文庫)

シェイクスピア物語 (岩波ジュニア新書 (35))

シェイクスピア物語 (岩波ジュニア新書 (35))

児童文学ですが、近所の図書館で見つけた岩波の「シェイクスピア物語」に収録されているものであらすじを掴んでから
ハムレット ─まんがで読破─

ハムレット ─まんがで読破─

Kindleで買える漫画バージョンを読みました。

漫画版はセリフの言い回しも松岡訳にわりと近いようです。重要な各シーンも押さえてあるので、時間がない方はこれだけでも読んでから行くといいかも。
大学受験で世界史を履修していた方は、どの時代の話なのかとか考察を調べてから行くと面白いのかも。
(わたしは世界史未履修なので、当時のヨーロッパ情勢に疎くてもったいなくて悔しい)
あとは近くに英文学科卒の人がいたらハムレットのこと教えてって言ってみよう。たぶんものすごい勢いで教えてくれます。

劇場へのアクセス


JR新大久保駅の改札を出たら道を渡って左(マツキヨがある方向)へ。
マツキヨの角を右折。
ベトナム料理とかケバブとか、なんだか異国情緒漂う通りを真っすぐ進み、セブンイレブンを通り過ぎ、最初の信号を右折。
(※グーグルマップは直進せよと言ってきますが直進すると会場の裏手に出ちゃうので注意!)
高架下をくぐらずに、左折するとすぐにグローブ座です。徒歩10分弱ぐらい?

グッズ

じゃーん。

パンフレットのお写真バチバチにいいのでぜひご購入ください。インタビューもあります。
おしゃれなぼーるぺんは高級感あってかわいいです。ポーチとチャーム付き。会社で使おうと思うよ!

会場のようす

キャパめちゃ小さい。3階席でしたが肉眼で余裕で表情まで見えます。
オペラグラスを持ち込む場合は入場後に申請が必要でした。
お席にクッションを用意してくれているので、4時間の長丁場でしたがお尻は大丈夫でした。笑
空調はまあまあきいているので、気温によっては羽織ものは持っていくとよいと思います。








ここからネタバレするよ







感想(ネタバレ)

・第一幕80分→10分休憩→第二幕70分→15分休憩→第三幕65分 みたいなかんじでした(あってる?)
・ふうまくん生きてる…うごいてる…!ちかい…!
・婚礼の儀をおこなって白い服の叔父王と王妃に対して父王の死を悼むハムレットは喪服なんですが、黒ジャケットに黒いタイでマジかっこいい…
・いつもと声が違うよふうまくん!
・きんぱつ!
・会議のシーン、ふうまくん5分以上あそこにしゃがんでいたけど1階席のあの席のお姉さん死なない…?へいき…?
・「唇には指で蓋を」かっこいいなおい
・「嗚呼」という感嘆符が良い
・「この世の関節が外れてしまったのだ」
・ホレイショーはじめ気を許せる同世代と付き合っているときのハムレットまじで好き 途中アドリブにマジでツボっていたふうまくん
・素足に花かんむりで「おはよう!」って言う気が狂ったハムレット殿下の満面の笑顔を双眼鏡で見てしまった かわいすぎて倒れた
・「頭を使え!」めっちゃ好きなセリフです
・オフィーリアへの愛の手紙の文面で「私は詩が苦手です」っていうところがマジふうまくん…!同じシェイクスピアでも健人くんは永遠に愛の詩(ポエム)を諳んじれるし愛に生きるロミオなんだけど、風磨くんは詩が苦手ですとかいうし手酷く彼女をふって復讐の道を進むくせに彼女を失ってから激昂するハムレットなんだよねえ…!と鑑賞後熱く語ってしまった
・ローゼンクランツとギルデンスターンを机のうえで羽交い締めにするハムレット殿下まじかっこいい…。必殺!ハムレット殿下の筋肉ちゃぶ台返し3連発!(ちがう)
・芝居小屋は時代を映す鏡だ、激情のままに大仰に叫ぶだけの演技では浅い客は騙せても目の肥えた観客のため息に変わってしまう、というシェイクスピアのメタ的発言、いいっすよね
・「尼寺へ行け!」出ました!!!!オフィーリアへの愛の描写が結構少なくて、まあまあ酷い男だったハムレット。母の裏切りを見て愛/女性を信じられなくなったということですね。恋文が分厚すぎて破るのにちょっと手間取るふうまくん。
・芝居のシーン ひとつめの見せ場 「もっと強い磁力がこちらに」「ただ頭を膝に乗せるだけですよ」とうれしそうに(?)下ネタを連発する(あれアドリブなの?w)狂人モードから一転「短い前口上だ。女の恋のようだな!」あたりから豹変し叔父王を糾弾するハムレット殿下。怒る叔父王。熱い、ただただ熱い
・笛のシーン ちょっと客席に対して話しかけていた。「見くびるな!」
・聖堂で懺悔している叔父王を殺害するかどうか逡巡するシーン。永遠に消えない兄弟殺しの消えない罪の重さに慄き、王冠を取り静かに祈るだけのただの男になった叔父王。簡単に復讐を遂げることができるとわかっているのに、その丸腰の背中に短剣を振り下ろせないハムレット。世の道理や、宗教的な良心が彼の復讐心と迷いを押し留めてしまうシーン。ここ好きなシーンだったなあ。
・母の部屋でのシーンは超超超見せ場!母を投げ飛ばし強い口調で母を詰問するハムレット殿下。母親への憎悪と情愛が入り混じった名シーンでした!父王と叔父王の肖像画を交互に母に見せ、どちらが偉大な王でどちらがけだものであるかと問うハムレット殿下。ボローニアス刺殺のシーンは返り血が顔とシャツに!気が狂った演技をしていたはずが、このあたりから本当に狂っていくハムレット。母には見えない父王の亡霊に追いすがり切々と語りかける息子の姿をみて気が狂っていると怯えるお母様。お母様、すごく所作が美しくて傾国の美女らしい気怠さもあり、人間らしい愚かさもあり、素晴らしかったです。殺害後、不安げに、それでもなにかを受け入れたように、慈愛のこもったこどものような声で「おやすみなさい」と繰り返しながらボローニアスの死体を引きずって部屋から出ていくハムレット殿下。「母上、今度こそ、おやすみなさい」このへん、本当に世界観にのめり込んでしまった
・イギリス行きの親書と海賊のくだりは、戦略家で行動力があって巧みに人望を得られる優秀な王子ハムレット殿下だった 生きていればほんとうに優秀な王になっただろう…
・激昂するレアティーズが狂ってしまった妹をみて膝を戦慄かせながら涙するシーン、つらすぎた
・オフィーリアの葬儀のシーンだけがちょっとどう捉えたらいいかよくわからないんだよねえ。いろいろ解釈を読んでみようとおもいます
・レアティーズとの剣術試合の開催を告げに来た地主のオズリックをからかって遊ぶハムレットとホレイショー。死の香りが漂う中、つかの間の日常と弛緩。このシーンめっちゃふうまくんだったw ホレイショーさんともよいコンビネーションでした
・決闘のシーン、どうやって演じるのかなとおもったらさすがの殺陣だったー!梅沢富美男さんとのアレとかを思い出したよー!全ては芸の肥やしになっているふうまくん本当にすごいよ!
・そして王妃は死に、ハムレット殿下は叔父王への復習を遂げ、親友ホレイショーの腕の中で息を引き取るのだった…。客席からすすり泣く声が…
・カーテンコール、スタンディングオベーションが起こり、最後にはふうまくんひとりだけ舞台に残りとてもきれいに三方にお辞儀をしたあと、うれしそうににっこり笑っていました。すきがビッグバンしました。


大御所のみなさんを従えての座長、初のストレートプレイで体力的にも精神的にもめちゃくちゃ大変だと思いますが、楽日まで駆け抜けてほしいです!身体大事に!喉も大事に!
あらためてハムレット、とってもよかったです。拍手!!!